選択されなかった者
0.はじめに
1回しか記事を書いていない当ブログでしたが、某遊戯王○×8で何とも言えないヴォルカニックのレシピが投稿されてたので、数年越しに2つ目の記事を書くことにしました。
今後も不定期ですが、手持ちのデッキについて解説できたらなーと思います。
今回は現在メインで使うことの多いヴォルカニックデッキについて自分自身の思考整理を兼ねて書き留めていきます。
あまり親切な記事ではないとは思いますが、良かったら読んでいってください。
1.サンプルレシピ
現在、私が運用している2種のヴォルカニックになります。
■タイプA
ヴォルカニック・デビルやヴォルカニック・ロケットなどを投入している、ヴォルカニックとしての純度が高い構築です。
戦闘ダメージと効果ダメージ半々程度でのフィニッシュを想定した構築ですが、単体で機能しないカードの枚数が多い都合上、対面の妨害にはあまり強く出られません。
先手で必ずしたい動きがあるわけではありませんが、妨害を受けにくい先手で考えるのが安全です。
基本的にパワーとしてはタイプBに劣りますが、伏せの種類が豊富なので盤面からこちらの行動の全容が悟られ辛いです。
また、ブレイズ・キャノン・マガジンは可能な限りフィールドに維持したいので、引いた場合はコストとして墓地に送ることはあまりオススメしません。(そうしないと最低限の防御すらできない、などの場合を除いて)
■タイプB
フル投入するヴォルカニックをヴォルカニック・バックショットとヴォルカニック・バレットに限定し、バックショットによるバーンを主軸とした構築です。
モンスターを展開する手段が大量に搭載されているため、相手の妨害を受け切って展開することが可能で、効果ダメージ分だけで8000ポイント削りきることも可能です。
水晶機巧-ハリファイバーから永遠の淑女ベアトリーチェを立てるルートがあるので、基本的に先手を取ってそれを狙います。
デッキ内のヴォルカニックが少なく、また明確なリーサル手段があるので、引いたマガジンはコストとしてしまって構いません。
以上の2デッキを元に、採用しているカードについて説明していきます。
2.ヴォルカニック、ブレイズ・キャノンカードについて
まずはシンプルにヴォルカニック及びブレイズ・キャノンというカテゴリに属しているカードについて説明します。
■ヴォルカニック・デビル(A)
遊戯王GX内でもオブライエンのエースとして何度も活躍したヴォルカニックの切り札です。
相手モンスターを戦闘破壊した時に敵陣を全滅させる効果、相手がバトルフェイズに入った場合相手モンスターを全て自分に攻撃させる効果など今の基準で見ても遜色ない効果を持ちます。
1度正規の方法で特殊召喚すれば、その後の蘇生・帰還は可能なので相手バトルフェイズ中に特殊召喚して奇襲を行うことも可能です。
ただし難点も多く、まず召喚条件となるブレイズ・キャノン-トライデントを墓地に送るという行為そのものです。
トライデントもまたブレイズ・キャノンを墓地に送らなければ発動できないカードなので単純計算3枚のカードが必要となります。
フィールドでトライデント扱いとなるマガジンならそれ1枚で済みますが、こちらはこちらで永続罠のため準備に時間がかかってしまいます。
そしてもう1つは守備力が半端に高いため(1800)、手札に加える手段が少ないことです。
灼熱の火霊使いヒータ等、自然にデッキに組み込めるギミックが使えず、《妖醒龍ラルバウール+魂をさまよう墓場》《サブテラーの継承+影依の炎核ヴォイド》など活用性に乏しくデッキスロットも食うギミックしかありません。
(10期中はEXモンスターゾーンの仕様上、幻創龍ファンタズメイや鉄騎龍ティアマトンなどの闇属性・ドラゴン族が使いやすかったため、ラルバウールに関しては問題ありませんでした)
なのでサーチするよりはフル投入したうえでマガジンなどのドローソースで引きにいくのがいいでしょう。
被ってもマガジンの弾にすればよいので、そこはあまり気にならないです。
■ヴォルカニック・ロケット(A)
ブレイズ・キャノンをサーチ・サルベージすることができるヴォルカニックの起点です。
あらゆる召喚行為をトリガーに発動可能かつ、サーチだけではなくサルベージも可能というのは出た時期を考えると非常に優秀です。
ヴォルカニックとしての純度を高めていくならば、召喚僧サモン・プリーストも投入してできる限り素早く引き込めるようにしたいところです。
サモプリから出した場合やロケット+SS可能な星4という展開をした場合、No.12刻不知のデュガレスをエクシーズ召喚して素材としたロケットをそのまま蘇生することでロケットの効果を2回使え、トライデントをスムーズに発動できるのでデビルの召喚補助として優秀です。(墓地にモンスターが1体もいない状態では蘇生効果を選択できないのでそれだけ気を付けましょう)
総じて非常に重要なカードですが(特にタイプAのような構築の場合)、持ってくる手段がデビルに続き少ないです。
幸いリンクヒータで持ってこれるステータスはしていますが、初動向きの効果のため数ターン跨ぐ可能性がある方法は現実的ではありません。
ヴォルカニック・リボルバーや簡易融合で出した炎の騎士キラーにトランスターンを使って出すなども試しましたが、実戦に耐え得るのはサモプリだけでした。
なのでデビルに続きこれもまた無理して持ってくるよりは引けたらラッキーという心持ちで運用するのがデッキに負担をかけないかな、と思います。
また、あくまでブレイズ・キャノンを持ってくるだけでモンスター展開としての役割を担えないので、場合によっては不採用も考えられます。
自分の目指すデッキタイプによって変えていきましょう。
■ヴォルカニック・カウンター(A、B)
最後のミッションをOCGでは発動できないことで有名なヴォルカニックの最終兵器です。
受けた戦闘ダメージをそっくりそのまま相手にも返すという豪快な効果をしており、これを主軸とした構築も一考できます。(単調なデュエルになりますが)
主軸としない場合でも、効果破壊できない高打点のモンスターへの対処が難しいというヴォルカニックの弱点を補完してくれるので1~2枚入れておくと役立ちます。
しかし発動が強制という致命的な弱点を抱えており、マガジンがバトルフェイズに発動できないことも加えて相手ターンに狙ってダメージを出すことは不可能に近いです。
可能な限り自分ターンの自爆特攻で起動できるようにします。
レアなケースではありますが、墓地に炎属性がカウンターのみでダメージを受けると、カウンターは除外されるが墓地に炎属性がないので効果は不発になるという現象が起きます。
カウンターのみ墓地に置いておくという状況はできるだけ避けた方が良いです。
それと、ダメージを受けた後に効果を発動する形になるので、前述の通り相討ちは発生しません。
■ヴォルカニック・バックショット(A、B)
こいつだけ食らったことがある!という人も結構いるであろうヴォルカニックの特攻隊長です。
概ねヴォルカニックである以上は、取り敢えず墓地マガジンでバックショットから入ることが多いと思います。
全体破壊効果は勿論優秀かつ生命線ではありますが、バーン効果はどこから墓地に送られても強制発動するので、墓地に送った後は蘇生→各種素材に…と進めることでバーンを稼いでいくことができ、非常に優秀です。
その最たる例が天輪の双星道士であり、一気に全てのバックショットを蘇生することができます。
レベル2×3+レベル2チューナーという組み合わせは花衛札-雨四光のシンクロ召喚が可能であり、それだけで1500(最初のバックショット×3)+1500(天輪で蘇生したバックショット×3)+1500(雨四光)の合計4500のバーンを与えることができます。
バーン効果だけで8000削りきることも場合によっては可能なので、相手モンスターを破壊できないとしても墓地に送るだけ送っておくというのも有効に働くことがあります。
弱点は言わずもがなですが、墓穴の指名者です。
破壊効果もバーン効果も無力化されたうえで、1体減ってしまうのでその後の展開にも支障が出ます。
屋敷わらしや蘇生罠を入れて逃れる術を考えていた時期もありましたが、そもそもテーマ内だけでの勝ち筋が確立されているデッキではないので、自分の動きに関わらないカードを大量に投入するスロットはありません。
今は食らったら仕方ないで割り切ってます。
■ヴォルカニック・バレット(A、B)
墓地効果で同名カードをサーチできるヴォルカニックの補給線です。
昔のカード故に効果発動に名称制限はありませんので、加えたバレットをコストにするなどしてすぐに墓地に送れば同じターン中にまたサーチが可能です。
貪欲な壺や一撃必殺!居合ドローでデッキに戻して3回以上発動できるとおいしいですね。
手札コストやマガジンの弾丸として非常に優秀なバレットですが、レベル1非チューナーというステータスもまた重要で、手札コストを払うことで蘇生できるレベル1チューナーであるジェット・シンクロンと組み合わせることで前述の天輪のシンクロ召喚が容易になっています。
大体の場面で強く運用できるカードですが、単体ではレベル1バニラみたいなものなので、手札に抱えててもお荷物にしかならないことは認識しておきましょう。
また、案外ライフコストは貪欲などを絡めてたくさん発動していると馬鹿にならない数値になっていきます。
渋って負けるのは一番しょうもないですが、相手のリーサルラインをハッキリと超えてしまうようなら控えるのも手です。
■ブレイズ・キャノン(タイプA)
3種類あるブレイズ・キャノンの基本形です。
デビルの特殊召喚を狙わないのであれば入れる必要はありません、また入れる場合でもロケットがサルベージも可能なため1枚で大丈夫です。
破壊効果についてですが、炎族を墓地に送るのは効果、1ターンに1度の発動制限はない、この2点だけ覚えておくといいです。
チェーンで破壊された場合は手札に弾丸が残りますし、宵星の機神ディンギルスなどの回数制の耐性ならば無理やり撃ち抜けます。
■ブレイズ・キャノン-トライデント(タイプA)
ブレイズ・キャノンの進化形です…が、強化点は弾丸となる炎族の打点制限がなくなったことと500バーンのオマケが付くくらいです。
ブレイズ・キャノンを墓地に送るというコストに見合ってはいませんが、下準備なしでデビルを出す場合は必要になるので、そういうコンセプトなら投入します。(勿論こちらも1枚のみ採用です)
発動する意味はほとんどないので、サモプリのコスト用に手札に抱えておきます。(一応、伏せるだけならコストは要らないので伏せカードを守りたいなら一緒に伏せるのも有りです)
バーン効果は破壊と同時に発生する扱いなので、相手モンスターの破壊時効果のタイミングを逃させるという使い方はできないので注意しましょう。
■ブレイズ・キャノン・マガジン(タイプA、B)
どんな構築にするにしてもほぼほぼ3枚入る超有能な亜種ブレイズ・キャノンです。
墓地効果で相手ターンにバックショットを発射するのは勿論強いですが、バレット等の手札に抱えても意味の薄いヴォルカニックを毎ターン1ドローに変えることができるのでロングゲームを想定する場合は可能な限りフィールドに置いておきたいです。
また、フィールドでトライデントとして扱う効果を持っているのでデビルの召喚コストを1枚で賄うことができます。
フィールドで発動する効果も墓地効果もヴォルカニックに非常に噛み合っている良い効果ですが、メインフェイズにしか発動できないという弱点があります。
相手の攻撃に合わせてカウンターを墓地に送るという使い方はできませんし、展開を途中で止めて取り敢えずバトルに入るという形でバックショットをいなされることもあります。
因みにフィールドで発動する効果は名称ターン1ですが、墓地効果にターン1はありません。
一般的な型では1ターンに何度も発動することはないと思いますが、貪欲な瓶を採用して相手ターンに複数回バックショットを放つ型や、カウンターを複数枚墓地に送ってダメージ反射で一気に決める型では役に立ちます。
2.ヴォルカニック以外のメインデッキのカード(A、B共通)
■ジェット・シンクロン
自己再生能力を持ったチューナーですのでその強さは言わずもがなですね。
ハリファイバーや天輪へのアクセスとして非常に優秀です。
タイプAではハリファイバーは中盤以降に使うので初動で必要になることはありませんが、1枚でリンクヒータになれるので事故った場合の保険にもなります。
タイプBでは初動がハリファイバーになるほか、アクセル・シンクロンのコストにも必要となるのでフル投入しています。
■貪欲な壺
マガジンでのバックショット落としやバレットの連続サーチで墓地にモンスターが溜まりやすく、またそれらを戻す意味も大きいヴォルカニックにおあつらえ向きのカードです。
ただ、タイプBのようにバックショットを墓地⇔フィールドで行き来させる構築の場合は墓地に置いたままにする時もあります。
発動できないタイミングはほとんどないため、どんなデッキタイプでも複数枚入れていいと思います。
■おろかな副葬
マガジンを墓地に送れます。
同じ役割ではバージェストマ・マーレラがありますが、先手を相手に取られた時を考えると基本的にこちらを優先した方が良いです。
名称ターン1があるので、連発はできません。
■ワン・フォー・ワン
ジェットロンかバレットを持ってきます。
どちらもデッキから早々に消えることが往々にしてあるので、引いた時には発動できず…ってことが稀にありますが、基本的に優秀な初動になるのでその時のリミットいっぱいまで入れていいと思います。
3.EXデッキのカード(A、B共通)
■花衛札-雨四光
生きたドロー・ボム(オブライエンが使用した、相手のドローに反応して1000バーンを与える罠)とも言えるモンスター。
対象耐性及び効果破壊耐性を持ち3000/3000とスタッツも高いので、結構な場持ちの良さを誇ります。
普通のデッキでは非チューナー×3+チューナーという召喚条件をクリアするのが中々難しいですが、マガジンを発動すれば墓地にレベル2が3体溜まるヴォルカニックにおいては、天輪をシンクロ召喚するだけで擁立できるのでかなり出てきます。
地味に効果破壊耐性は自分が発動したカードにも適用されるタイプなので、クレイジー・ファイヤーを発動しても生き残ったりします。
ドローを破棄を行わなかった場合、バーンだけでなく耐性も消失することには気を付けましょう。
■驀進装甲ライノセイバー
攻撃が成立したバトルフェイズ終了時に自身をリリースすることで合計レベルが同じになるよう墓地のモンスターに分離できるシンクロモンスターです。
タイプBの要であり、他のリンクモンスターなどで相手の妨害を全て受け切ってからこいつで殴りかかるのが基本です。
素の打点は低めですが、打点アップの効果もあるため召喚さえ通れば問題ないです。
以下のルートで相手ライフを削り取ります。
ライノ効果でバックショット2体、オライオン、ジェットロンSS
↓
バックショットとオライオンでプロキシー・F・マジシャンをリンクし、効果でバックショットと幻獣機トークンで重爆撃禽ボム・フェネクスを融合
↓
プロキシーF効果で手札のバレットをSSし、ジェットロンと天輪でシンクロ、効果でバックショット3体をSS
↓
ボムフェネの効果を使った後、バックショット3体と天輪で雨四光をシンクロ
手札や効果の発動状況で多少変わってきますが、概ねやることは同じです。
この動きだけでバックショット500×5枚、ボムフェネ300×6枚、雨四光1500×1枚で最低でも5800ダメージ取れます。
当然、事前にマガジンでバックショット3枚を墓地に送ってますからそれに1500加算して、7300削れる計算になります。
■天輪の双星道士
ここまでで何度も名前があがってるので今更と言えなくもないですが、今のヴォルカニックを形作る根幹の1枚です。
(相手の場にモンスターがいれば)即座にバックショット3体を墓地に送れるマガジンと、シンクロ召喚成功時に4体までレベル2非チューナーを復活させるこいつの噛み合いは凄まじいです。
これでバックショット3体を釣って4体で雨四光を立てるだけで3000ダメージ入ります。
効果発動後にシンクロ召喚以外のEX召喚が制限されるので、展開するなら最後にしましょう。(逆に言うとヴォルカニックで使ってると「この効果で制約は発動後にしかかからないのか…」と思うことは結構あります)
また、シンクロ召喚成功時の効果が時の任意効果のため、ハリファイバーの効果で出す場合はチェーン1で発動しないとタイミングを逃します。
■トロイメア・ユニコーン
カードを1枚デッキバウンスできる汎用リンク3です。
ヴォルカニックはテーマ内に破壊以外の除去手段を持たないので、任意に呼び出すことができるEXデッキに破壊耐性を無視できるカードを1枚は入れておいた方がいいです。
その中でもユニコーンはバックにも触れる活用の幅が魅力の1枚です。
■水晶機巧-ハリファイバー
タイプA、B共通の活用方法としてはシンクロチューナーを特殊召喚する効果により天輪を呼び出し、バックショットを呼び出すことです。
用意できるモンスターの数にもよりますが、ハリファイバーで出したチューナーを使って天輪→雨四光と展開し、相手ターンにハリファイバー自身も上記のように天輪になれば大きくダメージが取れるので可能なら狙いにいきます。
タイプBでは以下のようにハリファイバーから永遠の淑女ベアトリーチェを擁立する展開を組み込んでいるので、基本的に先手で出していきます。
ハリファイバー効果でオライオン、2体で幻獣機アウローラドンをリンク、幻獣機トークン4体SS
↓
ラドン効果で幻獣機ハムストラットSS(ラドンと幻獣機トークンをリリース)、ハム効果でオライオンSS(幻獣機トークンをリリース)
↓
幻獣機トークンとオライオンでアクセロンをシンクロ、効果でジェットロンを墓地に送ってレベルアップ
↓
ハム(幻獣機トークンが1体いるのでレベル6)とアクセロンでベアトをエクシーズ
オライオンの墓地除外効果を活用すればハムを素引きしていても特に問題ないので、ルートが潰れるのはアクセロンで落とすジェットロンがデッキに残ってない場合だけです。
■リンクリボー
バレットやジェットロンを素材として墓地に送る役目です。
デビルとリンクリがいる状態で相手がバトルに入った場合、リンクリ効果で巻き戻しが発生した場合も強制的に攻撃しなければならないので大ダメージを与えることができます。
今回公開したレシピでは相手の不注意がない限り無理ですが、蘇生罠を多めに積む構築なら狙って使えるコンボなので、そういう処理になることは覚えていて損はないです。
4.ヴォルカニック以外のメインデッキのカード(A)
■召喚僧サモン・プリースト
レベル4もリクルートできるお馴染みのお爺ちゃんです。
落としても基本的にアドバンテージに繋がらない魔法カードがコストなこともあり、無効にされるとかなり辛いですが、ロケットを持ってくる手段の中では結局1番強いので採用してます。
効果さえ通ればデュガレスのエクシーズ召喚に繋がるのでリターンは大きいです。
また、4チューナーを入れておけばマガジンを使い回せるPSYフレーム・ロードΩも1枚で出せるのでセットで採用しておくといいと思います。
■魔救の分析者、天威龍-ナハタ
概ね役割が同じなのでセットで説明します。
サモプリの項目で書いたとおり、ロケットを絡めてデュガレスを出すという動きがタイプAでは非常にその後のゲームメイクを助けてくれるので、自力で特殊召喚できるレベル4枠として採用しています。
分析者は先手では出すことはできませんが、チューナーでもあるため採用しています。
ナハタは先手で出せるモンスターの中で、クレイジー・ファイヤートークンの戦闘で効果を使える可能性があるので選びました。
この枠は好みでいいかなとは思います。
■ゾンビキャリア
ハリファイバーから呼び出して墓地に置いておきます。
バレットをコストに使えばバレットの効果によるアドバンテージ稼ぎがもう1回行えるのでお得ですね。
基本的にバージェストマ等と併せて聖光の宣告者をエクシーズ召喚し、マガジンで墓地に送ったデビルやロケットをサルベージして間接サーチします。
EXデッキの都合上1枚ではハリファイバーになれないことと、ジェットロンと違い闇属性なのでハリファイバーで出してもそこから出せるのがユニコーンくらいしかないのが弱点です。
■クレイジー・ファイヤー
一応こっちに枠を設けましたが、実質ヴォルカニックカードみたいなものです。
破壊するカードをマガジンにすれば、連続で全体破壊を撃ち込めます。
コンボカードなので単品では腐るのが難点ですが、速攻魔法なので小回りが利くのが便利ですね。
因みに雨四光は前述の通り、自分のカードによる効果破壊もシャットアウトするので相手の場をこれで荒らしてから雨四光とトークンで4000ダメージ取ったりもできます。
■死者蘇生
ド汎用カードです。
タイプAはそれなりにロングゲームを想定していることもあり、蘇生候補は多いです。
デビルも1回正規召喚すれば蘇生できます。
■バージェストマ・ディノミスクス
墓地に置いておくと強いカードが多いデッキなので、手札を切りつつ除外効果を使えるのはありがたいです。
バジェ共通の罠に直接チェーンしてレベル2モンスターとして特殊召喚できる効果も展開の幅が広がるので有用です。
ゾンキャリの項目でも説明した通り主に聖光のエクシーズ召喚に使いますが、打点もそこそこあるので残してもいいですね。(エクシーズ素材とした場合は除外されず墓地に送られますが、罠の枚数的に無理して狙う必要はあまりないです)
■バージェストマ・マーレラ
罠の枚数のかさましとしておろかな副葬と分割して採用しています。
聖光の素材になりつつそれで拾うカードを落とせるマガジンを墓地に送れるので、その点においては他のバジェよりシナジーが強いです。
■バージェストマ・レアンコイリア
他のバジェと違って直接的なアドバンテージは取れませんが、カウンターを不意打ちで起動できるため1枚採用しています。
こちらも既にマガジンを除外して使っているならマーレラと同じ役割を持てますが、初動にはなれないため入れなくてもいいです。
5.ヴォルカニック以外のEXデッキのカード(A)
■PSYフレーム・ロードΩ
維持すれば毎ターンマガジンやカウンターを使い回せるシンクロモンスターです。
逃げられず破壊されたとしても墓地のカードをデッキに戻せるのでEXに余裕のない構築ではありがたいですが、分析者が噛んでいたとしてもまずはデュガレスを優先した方がベターです。
■ラヴァルバル・サラマンダー
炎属性モンスターを含むカード2枚で手札交換を行えます。
ライノセイバーから分離させたモンスターでメイン2に立てて、その効果で相手ターンへ備えましょう。
ドローが先なので多少捨てるカードの選択肢が広いのは有用ですが、バレットを絡めないと手札は増えてないので無理して狙うほどではないです。
■瑚之龍
天輪でバックショットを3体蘇生した時、「(こちらのリソースがもう少ないし雨四光立てても相手のライフにまだ余裕がある…)」って場合はこれを経由してΩという選択肢を取り、Ωによるマガジン墓地戻しと墓地に送られた時の1ドローでリソース確保に動きます。
また、ハリファイバーが飛ぶ前に除去に狙われた場合にタイミングを逃してしまう天輪ではなくコーラルを出しておくという動きができるので、1枚入れておくと便利です。
■旋回のヴェスペネイト
効果を使い終わった後のデュガレスの上に乗ります。
1200バニラが2500貫通かつ除去されてもロケット蘇生でアドバンテージを稼げるモンスターに早変わりするのは本当に革命的ですね。
■No.12刻不知のデュガレス
もう何度も名前が出てるので今更ではありますが、ロケットを絡めてエクシーズ召喚を狙います。手札交換効果はドローが先なので、2ドローでバックショットを引いたならロケットで持ってきたマガジンを手札に残し、引けなかったならマガジンを捨てるという風に、最低限を担保しながら上振れも狙えるので使いやすいです。
蘇生効果もロケットの効果を2回使うことで即座にデビルの召喚条件を満たしたり、潤滑油として申し分のない働きをします。(こちらはデメリットがかなり重いので使うなら確実に仕留めたいところですが)
今はEXに多くの役割を持たせているので1枚採用ですが、ヴェスペネイトと一緒に複数枚採用してもいいと思います。
今の構築には入っていませんが、炎属性なので炎王炎還の的になれたり応用力の高いモンスターです。
注意点はデメリットを次のターン忘れないようにすることです、かなり忘れます。
■聖光の宣告者
メインデッキを圧迫しない範囲でデビルを持ってくる手段を模索した結果見つけたエクシーズモンスターです。
効果としてはサルベージですが、マガジンで墓地に送ること自体は容易なので実質サーチみたいなものです。
ただ、トライデントを用意する作業と並行して行うとやはり負担が大きいのでこれもまた狙えるなら狙うくらいで構築しています。
単独では役に立たないので素材とした2体が実質的にディスアドバンテージになってしまうのが痛いですね。
■LL-リサイト・スターリング
相討ちしたくて入れました。
大抵の盤面では同じ素材で天輪出した方がいいことの方が多いです。
カウンターと併用すれば相手だけ2倍のダメージを食らうことになるので、出すならそれを狙っていきます。
自身の打点が低いので他にモンスターを用意する必要もなく、実行しやすいです。
■灼熱の火霊使いヒータ
取り敢えず出せるなら出しておく位置にいるモンスターです。
破壊された時のサーチ効果でロケットを持ってこれるので次ターンの切り返しに貢献してくれます。
ただ、受動的な効果ですので過信し過ぎるのは禁物です。
相手の墓地から釣る効果は仮想敵がそう多くないので使えたらラッキーくらいに思いましょう。
6.ヴォルカニック以外のメインデッキのカード(B)
■亡龍の戦慄-デストルドー
非チューナーを対象として特殊召喚すれば、確実に7シンクロを出せるチューナーです。
一応初動でハリファイバーを展開する為にも使えますが、初手でライフを半分切るのはかなりリスクが高いので、よっぽど手札が悪い時以外は控えた方がいいです。
トルドーさえ墓地に置いておけばライノセイバー成立がかなり簡単なので、露払いにリソースを多く割くことができます。
■D-HEROディアボリック・ガイ
ジェットロンが大体の場面で墓地にあるので、特殊召喚できるレベル6非チューナーということで採用しています。
ドローするカードが結構多いので墓地に落ちたらさっさと効果を使った方が身のためです。(何回かやらかしました)
■クイック・シンクロン
調律の選択肢として1枚採用しています。
EXデッキの構成上シンクロ素材にはできないので、主にハリファイバーの素材として活用します。
初動以外では概ね調律でのサーチ先はこちらになります。(ジェットロンが大体墓地にいるので)
■水晶機巧-ローズニクス
墓地効果でトークンを出す効果を持っていますが、出てくるトークンがレベル1のためシンクロ素材に使いやすいです。
オライオンは展開中に落ちることがよくあるので、初動以外でスクラップ・リサイクラーから落とすならこちらにしておいた方が無難です。
■タックルセイダー
マガジンでバックショットを撃ってなお、相手の展開が危険水域まで達しそうな場合にベアトで投げつけます。
コストに使ったりしても相手のモンスターでの妨害を消せますが、当然単体では何もできないのでこの役割のカードは1枚でいいと思います。
彼岸の悪鬼ファーファレル辺りが入れ替え枠ですが、こちらは相手の永続魔法・罠も一時的に返すことができるのが便利です。
■スクラップ・リサイクラー
ハリファイバー立てるための初動要員です。
2ターン目以降はスクラップ・ワイバーンにもなれるのがいいところですが、無理してスクラップ・ゴーレムまで入れる必要はないかなと思います。
■幻獣機ハムストラット
ハリファイバーの項目で書いた展開で使用します。
素引きしてもオライオンの墓地効果で捌けるので特に問題ないのが便利です。
おろかな副葬で既にマガジンが墓地に送れてる場合はたまに普通に伏せます。
■幻獣機オライオン
これもハリファイバーの項目で書いた展開で使用します。
墓地から除外して発動する効果で2枚目以降のオライオンも手札から出せるので、デッキからのランダム落としで落ちる可能性を高めるためにも3枚入れておいていいと思います。
因みに除外して発動する効果は名称ターン1がないので、複数枚手札に握っている場合はすぐに素材として墓地に送ることで連続して出すことができます。
■一撃必殺!居合ドロー
墓地効果も持ったカードを大量に積んであるので、それでワンチャンを作りつつ墓地のバレットやハリファイバーなどをデッキに回収していきます。
タイプBでは墓地肥やしの重要度が高いので貪欲な壺より優先して採用しています。
成功するとアハハハハーってなってしまうことだけが欠点です。
■禁じられた一滴
処理が難しいモンスターへの対応として入れています。
フィールドに置いてあるマガジンをコストとして墓地に送ることができるので奇襲的にマガジンを起動できます。
■調律
ハリファイバー初動用のカードです。
オマケの1枚落としでマガジンなりモンスター増やせるカードが落ちれば丸儲けですが、稀にバックショットが落ちて全てがおじゃんになるので、初手で他の手段でハリファイバーを立てれるようなら温存しておきます。
後手スタートの場合、手札を減らさずに墓地にカードが2枚溜まり居合ドローを早めに使いやすくなるので、積極的に使っていきます。
特に説明は必要ないかなと思います。
非チューナーにもチューナーにもなれるので展開に応用が利きます。
■機甲部隊の超臨界
ベアト、副葬で落とす用のカードです。
類似効果の中でも除外から回収できるのが優秀で、自己再生したジェットロンやシンクロチューナーを呼び出したハリファイバーもデッキに返すことができます。
マシンナーズをデッキに入れてないため伏せて使うことはできませんが、手札を切るカードも大量に投入しているので特に問題はないです。
しばらくはスクラップ色濃いめにしつつ緊急ダイヤとマシンナーズ・カーネル入りでやってましたが、そうすると単体で機能しないカードが多すぎるのと、ヴォルカニックとしてのリーサルから離れていってしまうのでオミットしました。
7.ヴォルカニック以外のEXデッキのカード(B)
■重爆撃禽ボム・フェネクス
基本的にライノセイバーからの展開でのみ使用します。
そこで書いた展開ルートの通り、天輪の蘇生を絡めれば一気に与えられるダメージが増えます。
■サイバース・クアンタム・ドラゴン
I:Pマスカレーナを素材とした双穹の騎士アストラムを倒せる手段として採用してます。
ライノセイバーを出すためのギミックを使って出します。
お守りです。
■アクセル・シンクロン
ラドン展開でレベル6にしてベアトのエクシーズ素材に使います。
超臨界でハリラドンと一緒に戻せば幻獣機トークン+オライオンで出してレベルを4に下げてもう1体のトークンとレベル7シンクロに繋げられます。
ただ、ラドンを展開に絡める都合上Fマジシャンからのボムフェネという動きはできないので取れるダメージは減ります。
■永遠の淑女ベアトリーチェ
ラドン展開を使って先手で立てにいきます。
出したらまずはマガジンを落としますが、2枚目は状況を見てタックルセイダー、ライノセイバー出す用のモンスター、2枚目のマガジン、超臨界などから選択します。
EXデッキに余裕がないので夫は不採用です。
■幻獣機アウローラドン
なんでもできる君です、ヴォルカニックではベアトを立ててもらいます。
基本的に自身の効果コストでリリースされることがほとんどですが、ハムを素引きしている場合はこのカードをリリースせずに残せます。(自身をリリースすることでかわせる無効効果は結局、次のハムに撃たれてしまうと結果は同じなので意識して自身をリリースする必要は別にないです)
1体リリースでの破壊効果は対象を取らないので、生きてターンが帰ってきた場合確実に相手のバックを1枚剥がせてお得です。
効果発動後はリンク召喚が封印されてしまうので、超臨界で戻してもう1度使うのはアクセロンの項目で書いた通りラドンを絡めないと7シンクロが立たない時くらいですね。
■スクラップ・ワイバーン
2ターン目以降にリサイクラーから立てるモンスターです。
破壊効果が対象を取らないため、確実に相手のバックを削ることができます。
相手の選択肢を奪えるのが優秀ですね、
ワイバーンといえばスクラップ・ゴーレムを絡めた展開ですが、素引きが非常に重いので上振れは狙わずリサイクラーのみに留めています。
効果が通る前提ならばリサイクラー出すだけでもユニコーンに繋げて相手のカードを2枚弾けるので、十分仕事ができていると思います。
■トロイメア・フェニックス
バック破壊要員です。
ワイバーンで出したリサイクラーともう1体で立てれば相互リンクになり手札交換も狙えます。
炎属性ですので、後々炎属性サポートが増えれば更に便利になるかもしれないです。
■プロキシー・F・マジシャン
EXデッキに用意できる生きた融合魔法です。
融合モンスターをリンク先に出せば、手札から打点1000以下のモンスターを特殊召喚できる効果も持っていて、バレットを出して天輪の素材とできます。
この効果がなければボムフェネ融合後に天輪という動きの実現はちょっと大変になっていたので非常にありがたいですね。
8.さいごに
とりとめのない乱文でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございます。
この記事を見て「ヴォルカニック組んでみようかな~」って人が現れたら私は嬉しいです、是非研究して良いギミックを紹介してください。
それでは、いつになるかは分からない次の記事でお会いしましょう。
Fire!🔥