禁じられた聖杯教本部

カードショップでも許されているタイプの宗教勧誘をしてます。気が向いたらデッキ紹介の記事を書いてるのでよかったら見て行ってくだされ。

勝ち続けるための条件は3つ

0.はじめに

どうも、東のマイサンです。

今回はBIG5の1人、大下幸之助をイメージしたデッキを紹介しようと思います。

君たちはBIG5を知っているか!?(Vジャンプ風)

知らない人はこの記事を読めば安心、知っている人もこの記事を読んでBIG5への理解を深めましょう。

 

1.BIG5って?

BIG5というのは遊戯王(以下原作)及び遊戯王DM(以下DM)に登場する海馬コーポレーション(以下KC)の幹部の総称です。

企業買収のスペシャリスト大下幸之助、高い情報収集能力で人事をこなす大瀧修三、黒い物も白く変えると豪語する顧問弁護士の大岡筑前、海馬剛三郎時代の主力産業であった兵器開発の責任者である大田宗一郎、側近として海馬のサポートをこなしていた大門小五郎の5名で構成されています。

全員名前に「大」が入っているのがチャーミングですね。

ただ、こうした設定が生まれたのはDMにおいてであり、原作では海馬が遊戯に敗北して廃人になったことで危機に陥ったKCの存続のためペガサス・J・クロフォードに海馬兄弟を売った裏切り者というだけで終わります。

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2.DMアニオリでの活躍

そんなBIG5ですが、DMにおいてはその後も出番があります。

決闘者の王国から帰還した海馬に即刻解雇を命じられたBIG5が自らの処遇を賭けて、デュエルモンスターズを軸としたバーチャルゲームでの勝負を持ちかけるDMクエスト編です。

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まぁ当然の如く罠が張られているわけで、囚われた海馬を救うために木馬が遊戯たちに助けを求め、なんやかんやでゲームクリアするという話です。

あくまでデュエルモンスターズを軸にしているだけでデュエルのないアニメオリジナルのストーリーですが、ここで登場したF・G・Dはアニオリの度に登場したり何ならGXに入ってもたまに出てくる謎のポジションを獲得していました。

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(大人気キャラであるヘルカイザー亮もEXデッキに入れています!)

さて海馬をVRゲームの電脳空間に幽閉して自分たちが実権を握るという企みで始まったDMクエスト編でしたが、結果としてBIG5は敗北し彼ら自身が電脳空間を彷徨うことになります。

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流石にもうこんなチョイ役はこれでお役御免だろう…と思いましたよね?

私もDMクエスト編だけ見たらそう思いますが、なんと彼らには2ターン目が与えられます…それが乃亜編です。

海馬剛三郎の実子だったが事故により肉体を失くし、電脳空間で生きていた乃亜が海馬に対して自身がより優れていることを証明するために勝負を挑んでくる…というアニメオリジナルのシナリオになります。(時系列としては決闘街決勝トーナメント一回戦が終了し、アルカトラズへと向かう途中)

ここで、彼が手駒として用意したのが電脳空間を彷徨っていたBIG5というわけです。

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彼らは本来の肉体を失ったことによりデッキマスターという仮の姿で、肉体を賭けてデュエルを挑んできます。

このように今回はデュエル中心のアニオリであり、またモンスターの姿でデュエルを行うというインパクトもあって中々おいしいポジションをゲットしています。

また、冒頭で説明した各々のプロフィールやバックグラウンドが明かされたのもこの章ですね。

これによってキャラクターに厚みが出て、幻覚の見甲斐のある人たちになりました。

 

3.大下幸之助という男

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本当ならば全員をキチンと紹介したいところですが、デッキ紹介でもありますので今回はBIG5の1番手である大下幸之助に焦点を絞らせていただきます。

彼は前述の通りKCでは企業買収を担当しており、自身をKCの忠実な部下と呼称するほどKCへの忠誠心が高い人物です。

乃亜編においては『深海の戦士』をデッキマスターとし、その姿を借り受けています。

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そんな彼のデュエルスタイルですが、リバースするとハンデスを行ううえに破壊されると同名モンスターをセットする『アシニグライ』や召喚に成功すると1枚ドローできる『イピリア』、逆に相手の次のドローをスキップする『ヨーウィー』によってアドバンテージ差をつけていき、相手のリソースが枯れたところを攻め立てるというものです。

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相手モンスターの攻撃は乃亜編における特殊ルールであるデッキマスター能力(設定したデッキマスター特有の特殊能力)である『リフレクターホール』(相手モンスターの自分モンスターへの攻撃を、モンスターを2体リリースすることで相手への直接攻撃へと変換する)によって防御・牽制しており、最後の最後の逆転まで闇遊戯にデュエルの主導権を握らせることはありませんでした。

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大人のデュエルを自称するその堅実な戦法は、アニメ遊戯王としては現在まででも非常に稀有です。

それではそろそろデッキの紹介に移ります。

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4.デッキレシピ

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こちらになります。

すぐに「あっそういうことか~」ってなるカードもあれば「これはどういう?」ってカードもあると思いますので、早速各カードに私が見ている幻覚を説明していこうと思います。

 

5.ドラゴン族

モンスターの大半を占めるのはドラゴン族モンスターです。

基本的に私はBIG5のデッキを考える時は、現実的なラインで『L・G・D』の5属性リンク召喚と『F・G・D』の融合召喚及び『バーサーク・デッド・ドラゴン』の特殊召喚を狙えるよう構築しています。

丁度、大下はメインとしていたモンスターがドラゴンに近しい爬虫類族であり、また後述する彼に凄くお似合いのドラゴン族が見つかったこともあり、そのままドラゴン族をメインとした構築となりました。

 

■兵隊竜

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最重要キーカードの1枚です。

作中にて闇遊戯は大下の戦術に対し、「どこを叩いても代わりのモンスターが召喚される再生コンボか…」と評価しています。

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また、大下自身も優秀なリクルーターである『アシニグライ』に対し、「『アシニグライ』はね、攻撃力こそ低いが使いようによっては百万の兵にも匹敵する働きを見せるのだよ」というセリフを言っています。

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更には、大下はデュエル中に幾度となく古今東西の兵法についての知識(闇遊戯曰く世界の諺)を披露する癖があり、軍略について一家言あるのが見て取れます。

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さて、この話を聞いたあなたにはもうこのカードは大下の使用カードにしか見えませんよね?

見えないならもう1度この項目の一番上に戻りましょう。

 

幻覚は置いておくとして、同名カードをリクルート可能なうえに効果発動に同名ターン1はないので、最大でこいつ1体がこいつ3体+他の低レベルドラゴン1体に化けます。

最後を『妖醒龍ラルバウール』にすれば、次のターンの展開に繋がる『闇黒の魔王ディアボロス』や『ノクトビジョン・ドラゴン』を手札に加えることができるので無駄がありませんし、手札や伏せの状況的にL・G・D召喚の5属性がリーチに近いならばその属性の確保をしてもいいでしょう。

単体での戦闘能力は低いですが、効果も相まってその分相手の攻撃を誘いやすく『魔法の筒』や『バイバイダメージ』によるバーンを狙いにいけます。

 

■闇黒の魔王ディアボロ

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『リンクリボー』が生き返っても復活するしその身を犠牲にしても復活するストーカーです。

上級モンスターなのでちょっとリンク率は低いですが何度も特殊召喚されるハンデス持ちですので、『アシニグライ』っぽいですね。

前述の通り『ラルバウール』単体でサーチ可能かつ復活が容易なレベル8モンスターであり、素材とすることができない状況でも自身の効果で墓地に行くことができます。

レベル8、墓地に行くことができる…という文言から察しの良い方はお気づきになられていると思いますが、『デーモンとの駆け引き』のトリガーとして採用しています。

 

■ノクトビジョン・ドラゴン

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同じく『ラルバウール』単体でサーチが可能な上級闇ドラゴンです。

闇ドラゴンを特殊召喚するだけで手札からSSできますので、実質的にレベル4以下のドラゴン族を出すだけで条件を満たせます。(『ストライカー・ドラゴン』に変換できるので)

先手ならば2体で『天球の聖刻印』を組んで、相手ターンに『兵隊竜』や『デコイドラゴン』のリクルートを狙いたいところです。

リンク素材になった時に1ドローはどのデッキでも有効ですが、セットカードが対象に取られた時に墓地から除外してそれを無効にできる効果もセットカードを多用する大下には良く噛み合います。

 また攻撃力の低い最上級モンスターですので、『レベル・レジスト・ウォール』起動のために自爆特攻させるのもアリです。

 

■アルバスの落胤

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F・G・Dの融合ギミックです。

『烙印竜アルビオン』を融合して素材なり普通に戦闘で破壊されるなりして『白の烙印』にアクセスし、タイミングを見て墓地融合を狙います。

これまた『ラルバウール』単体でのサーチ範囲に含まれるのが偉いですね。

相手モンスターに光属性がいないけどどうしても出したいって場面でも一応『リプロドクス』で融合させることは可能ですが、消費も嵩むのであくまで最終手段です。

今までは『トラップトリック』でサーチ可能な『死魂融合』がその役を担っていたのですが、序盤の素引きが重かったので入れ替えました。

 

■デコイドラゴン

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ターン1ないの君!?ってなりました。

『ノクトビジョン』が早期に墓地に送られていることが多いので、効果対象不在はあまりないと思います。

今のレシピには入っていますが、入れ替えてからまだそんなにデュエルしてないのでまだまだ未知数のカードです。(そんな状態で記事にするな)

 

■守護竜ユスティア

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ドラゴン族チューナーからのチョイスですが、『星杯の守護竜』でも蘇生可能なモンスターということで『ガード・オブ・フレムベル』と一緒に採用してます。

また『兵隊竜』で次のターンの展開を見据えた場合は呼び出すこともあります。

モンスター1体と『ユスティア』で『水晶機巧-ハリファイバー』を出して『ガフレ』をSSし、『ガフレ』と『兵隊竜』で作った『武力の軍奏』で『ガフレ』を蘇生、という流れで3属性確保できますので、チューナーが絡んだ展開はやはり優秀です。

 

■妖醒龍ラルバウール

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サーチ先も運用も既に説明済みですね。

まずは『兵隊竜』の締めとしてリクルートしてきます。

どのサーチ先も強力ですので、他のモンスターの破壊時の復活と併せてそれだけで2回効果を使うチャンスがあるのが有難いです。

 

■星杯の守護竜

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通称犬。

レベル1なので風が足りてる状況ならリンクで闇になりつつ、墓地効果で頭数を増やせるので5属性確保の縁の下の力持ちって感じのカードです。

 

■ガード・オブ・フレムベル

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『ユスティア』と同じ通常ドラゴンチューナーですが、こちらは『ハリファイバー』と属性が被らないのでどちらかというと呼び出してくる側のが多くなります。

 

6.使用したモンスター

大下が作中で実際に使用したモンスターです。

『深海の戦士』はどう足掻いても入りませんでしたが、『幻影の壁』くらいならワンチャンはあるかもしれないです。

 

■バーサーク・デッド・ドラゴン

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全体攻撃可能なBIG5の最後っ屁です。

使用カードというだけでなく『L・G・D』は強力な耐性を持つ一方でリンク召喚成功時以外は結局単発攻撃しかできないという弱点を持っているので、壁モンスターを一気に蹴散らせるこいつは相性が良いですね。

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ただ、あくまでサブギミック程度なので『デーモンとの駆け引き』を引いたら考えるくらいの心持ちでいます。

 

■イピリア

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何故かいきなりOCG化されました、なんで?

昨年はペンギン魚雷が続き、後3年BIG5界隈は年一で新規をもらえると考えると涙を禁じ得ないです。

ターン1が付いていますが、召喚・特殊召喚問わず場に出たら1枚ドローと素直を性能をしています。

『パケット・リンク』で出して1ドローしつつ『武力の軍奏』の素材に使うのが一番無駄がないです。

普通に召喚すると、「(ほぅ、『イピリア』か。『イピリア』の召喚に成功したプレイヤーはデッキからカードを1枚引ける。)中々いい流れだ。かつてルネッサンスイタリアの政治思想家は言った、『勝ち続けるための条件は3つ。その1、チャンスを身につけること。』。イピリア召喚!そしてこの召喚の成功によりカードドロー。」という口上が入ります。

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7.その他のモンスター

展開補助としてドラゴン族以外のカードも少し入っています。

 

■方界胤ヴィジャム

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コンボ前提のカードや直接的な殺傷力を持たない罠を多用する都合上、手札を見て頭を抱えることが多々あるので、身を守りつつ『スカルデット』をリンク召喚して手札を回せる『方界降世』は初動が上手くいかなかった時の保険として有難いです。

最悪、素引きしたのをセットしても耐えられると言えば耐えられるのが悪くないですね。

 

■ジェット・シンクロン

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皆さんご存じの通り1枚から『ハリファイバー』になれますし、逆に『ハリファイバー』から出てきてリンク変換と自己再生で闇と炎の2属性を請け負うことができます。

 

8.魔法

罠が主戦術となる分、魔法のウェイトは低めです。

というか必要最低限しか入ってません。

 

■白の烙印

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『アルバス』のところで説明した通りの運用になります。

以前採用していた『死魂融合』に比べてアクセスのし易さ自体は下がりましたが、自分ターンに出して即攻撃ができるのはやはり評価点です。

 

■竜の渓谷

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ディアボロス』、『ラルバウール』、『星杯の守護竜』(及びその蘇生先)など落とすカードには事欠きませんが初動になるカードではないのでピン採用です。

 

■デーモンとの駆け引き

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『バーサークデッド』を出す為の必須カードです。

トリガーとなるレベル8がデッキの構成上意識的に動かないと出辛くはありますが、速攻魔法・墓地に送られたターンという発動条件・デッキだけでなく手札から出すのもOK、とこのカード単品で見てのスペックは当時の基準としては案外悪くありません。

 

9.罠

現実にはデッキマスター能力はありませんので、罠カードを駆使してそれっぽさを出すのに尽力します。

実は『兵隊竜』召喚2伏せエンド(1ターン目)くらいがこのデッキでは一番強いです。

そういうこじんまりとした動きをしたら「まぁ最初の手とはこういうものだ。」とすぐに口から出てくる、そういう男に私はなりたい。

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■魔法の筒

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奇しくも対戦相手である遊戯の使用カードではありますが、効果としては明らかにデッキマスター能力であるリフレクターホールです。

大下感を出す為にも3枚投入しています。

フレーバー的なことを抜きにしても、『兵隊竜』の効果を嫌って単騎突撃してきたモンスターの攻撃をいなしたり、高打点の光属性で『L・G・D』の戦闘破壊を狙ってきた場合その攻撃をそのまま相手に撃ち込めるので活用幅は広いです。

昔の攻撃反応罠の性として対象を取る効果なのが残念ですが、ある程度ライフを削ると相手はこれを常に意識しなければならないため、ゲームの流れをコントロールしやすいのも評価できます。

発動時は「勝ち続けるための条件その3!『敵を自滅の道に誘い込むこと』。かかったな、私のデッキマスター能力はリフレクターホール、敵モンスターの攻撃をプレイヤーに直接返す!」と意気揚々と宣言しましょう。

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■トラップトリック

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通常罠を主軸としていますので、状況に応じてそれを選択できるのは非常に助かります。

ただ、複数枚伏せることが多いので制約の都合上、極力相手エンドまで発動は待ちたいところです。(どうしようもない時は使いますが)

 

■バイバイダメージ

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通称ダブルリフレクターホールです。

『魔法の筒』と違い自分もダメージを受けますが、相手へのダメージはなんとその2倍!

基本的に立ってるモンスターの打点が低いことも相まって、相手の上級モンスターとの戦闘時に発動すれば相手を一気に瀕死に追い込むことも可能です。

そして一番の特徴は発動タイミングがダメージ計算時であること。

つまり『魔法の筒』と違い相手の攻撃宣言を確認してからの『トラトリ』セットで発動が間に合います。

相手からしたらたまったものじゃないですね。

ただ、序盤に大ダメージを与えてしまうとそのデュエル中ほぼ確実に『方界降世』の墓地効果を使えないのだけが難点です。

因みに、ダメージはお互い同時に受ける扱いとなるので引き分けが発生します。(つい先日も7600ダメージを受ける戦闘で発動して相手にも15200ダメージ与えて引き分けました)

 

■方界降世

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フィールド発動でデッキから出した『ヴィジャム』と攻撃モンスターを強制戦闘、墓地効果で手札・デッキ・墓地から好きなだけ『ヴィジャム』を呼び出すという目玉が飛び出そうなテキストをしています。

3体のモンスターを一気に展開できるので、『スカルデット』での手札交換や『L・G・D』の降臨に大きく寄与してくれますし、フィールドで発動する効果も『兵隊竜』を守りながら相手モンスターを無力化できるので非常に優秀です。

フィールドで発動する効果はデッキからしか出せないので、墓地効果で3体呼び出してしまうと2枚目以降は発動できないことだけが難点ですが、その場合は手札コストにしてしまえばいいので実際は大した問題にはなりません。

 

■バージェストマ・マーレラ

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相手のバック破壊の的を散らしつつ『方界降世』を墓地に送ります。

自身も他の罠発動時に水属性レベル2のモンスターとなれるので、5属性確保にも役に立ち一石二鳥です。

ブービーゲーム』の登場により『ハーピィの羽根帚』等の全体バック破壊にチェーンして好きな罠を墓地に置いてそれを実質的にサーチするという動きもできるようになり利便性が上がりました。

 

■パケット・リンク

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最初の構築から今までずっと頼りにしているカードです。

レベル1ではなくレベル2以下というサポート範囲が絶妙で(他にはあまりないです)、『兵隊竜』のリクルート範囲と被るので呼び先を共有できます。

『スカルデット』で引き込んでそのままそのリンク先に3体出せれば理想ですが、リンク2から2体出すだけでも十分です。

このカードの発動から『L・G・D』の5属性リンク召喚を決めると、その発動条件から『邪龍復活の儀式』のデメリットであるバトルスキップが疑似的に再現されます。

 

■レベル・レジスト・ウォール

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期待の新人です。

ディアボロス』や『ノクトビジョン』等SSしやすい高レベルモンスターから発動できると一番おいしいですが、案外レベル2を1+1にするだけでも属性を増やせるのでありがたかったりします。

しかし『パケリン』と違い効果が無効なので、『イピリア』等で追加のアドバンテージを稼ぐのは難しいです。

 

ブービーゲーム

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以前は『身代わりの闇』だった枠です。

やはり初手で羽根帚~ってやられてしまうとデュエルにならない可能性があるのでこの手のカードは何かしら必要です。

『身代わりの闇』に比べて全体除去に対し『トラトリ』セットで機能するのがいいところですね。(そのターン中発動できなくなりますが)

 

10.EXデッキ

F・G・D

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前述の通り、アニメでのBIG5の切り札にあたる融合モンスターです。(アニメでは実は儀式モンスターでした)

ドラゴン族5体という驚異の融合素材を指定しており、過去には『未来融合-フューチャー・フュージョン』での墓地送りに使われたりもしました。

光・神属性以外とのモンスターには戦闘破壊されない効果を持ちますが、効果に対して一切の耐性を持たないので非常に脆いです。

基本的に優勢になった状況でのダメ押しや、カード効果での解決が難しいモンスターへの対処として使っていく形になります。

 

■ヴァレルロード・F・ドラゴン

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『デーモンとの駆け引き』とのシナジーを考えて、『烙印竜アルビオン』の効果で墓地融合を行うモンスターとして入れています。

 

■烙印竜アルビオン

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基本的に『白の烙印』のサーチ要員になりますので、維持は考えていません。

無駄に居座らせて除外・バウンスされるくらいならさっさと素材にしてしまうのも手ですね。

墓地に素材があるならば『ヴァレルF』を追加融合して、あちらの的にするのが一番です。

 

■武力の軍奏

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彼は機械軍曹ではない…(無言の腹パン)

チューナーを蘇生できるので、実質的に非チューナー側の属性を風に変えられるカードという認識です。

主に地属性、闇属性がダブりやすいのでそこを変換していきます。

 

■L・G・D

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あなたがいなかったら、生まれなかったデッキがある。

BIG5デッキに明確な着地点を与えてくれたカードです。

F・G・D』と同じ神・光以外への戦闘耐性に加え、あらゆるカードに対する耐性を持っており『F・G・D』の弱点だった消費に対する場持ちの悪さが解消されています。

また、地・水・風・炎・闇の5属性を素材にリンク召喚することで敵陣のカードを全て破壊する『邪龍復活の儀式』(アニメにおいて『F・G・D』の降臨に必要だった儀式魔法。地・水・風・炎・闇の5属性のモンスターを5ターン以内に生贄に捧げることで『F・G・D』を降臨させ、相手フィールドのカードを全て破壊する。)を模した効果を持っており、原作再現をする意味が与えられているのも非常に評価できます。

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ただし強大な効果を持つ一方でデメリットも強烈で、自分のエンドフェイズ毎に5枚のカードを墓地から裏側で除外しないと自壊してしまいます。

またリンク召喚時の効果以降は結局単発攻撃しかできないので、それのフォローも必要になります。(『L・G・D』を出した後に完全に息切れしてしまうと、壁モンスターの対処をしている間に墓地が枯れるので)

 

■トポロジック・ゼロヴォロス

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『L・G・D』のフォロー要員兼後詰です。

『L・G・D』の弱点は前述の通り多数の壁モンスターですので、こいつでそれを丸ごと消し飛ばし、影響を受けない『L・G・D』で5000ポイントの直接攻撃を決めて一気にゲームエンドに持っていきます。

逆にこいつが出てくる前に『L・G・D』が倒れてしまっていた場合は、こちらがアタッカーとなります。

『L・G・D』が毎ターン5枚のカードを除外するので、維持されていたターン×1000ずつ攻撃力が上がっていく計算になり、7000くらいならザラです。

『リンクリボー』の投入で不意討ち気味に全体除外を行うこともできるので総じて使い勝手のいいカードですが、積極的にリンクを繰り返す型ではなくなったので今はちょっと出し辛いですね。

 

■鎖龍蛇-スカルデット

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皆さんお馴染み、ファンデッキのズッ友です。

手札入れ替えによって『パケリン』とガード札を引き込んで、『パケリン』の3体リクルートを決めるのも1つの勝ち筋になります。(昔ほどこれ一本ではありませんが)

リンク召喚の際に『ノクトビジョン』を混ぜることで、無効にされる可能性を減らしつつドロー枚数を増やして最終的な手札の自由度を上げられます。

今は「~が出れば確定で出る」みたいなルートは確保していないので、『方界降世』や『兵隊竜』の効果でモンスターが並んでるけど『L・G・D』へのアクセスは無理って場面で使っていくことになります。

私は『鎖蛇のスカルデット』ってたまに呼んでますが、それはそれとして『虹蛇のエインガナ』が欲しいです。

 

■水晶機巧-ハリファイバー

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既に他のカードのところで説明していますが、ここから『武力の軍奏』に繋げて複数の属性を確保していきます。

また、2つとも下向きにマーカーが向いているので『パケリン』も使いやすいです。

 

■ドラグニティナイト-ロムルス

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『守護竜ピスティ』のSS制限を最低限の消費で解除したうえで、そこそこ用意しにくい風属性となれます。

『竜の渓谷』サーチで『星杯の守護竜』や『ディアボロス』を落とせば展開も更に進むので潤滑油として申し分ないカードです。

また、こちらもマーカーが『パケリン』向きなのも嬉しいですね。

 

■天球の聖刻印

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1も2も『兵隊竜』なこのデッキにおいて、『兵隊竜』をリクルートできるのは感謝してもしきれないです。

必要なかった場合は、後々相手へのプレッシャーをかけられるカードなので隙がありませんが、光属性なので『L・G・D』の素材にはできません。(できないわけじゃないけど)

 

■リプロドクス

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杏子の「『ペンギン・ナイトメア』は風属性…!」って件をやりたいが為に投入されたカードですが、やはり任意の属性に変更できるのはそういう小芝居抜きで普通に便利ですね。

素材が緩いこともあり、いざという時に役立ちます。

今でこそ風属性の用意し易さは中間くらいに構築されていますが、昔は敢えて風だけ入れないでそれだけ属性変更で用意するなんて考えてた時期もありました。

アホですね。

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■守護竜ピスティ

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『ノクトビジョン』を出す為のドラゴン族リンクですが、その点では『ストライカー・ドラゴン』が優先です。

『スカルデット』や『L・G・D』を出した後に墓地の『星杯の守護竜』で蘇生したバニラドラゴンを変換し、更なる展開に繋げるのが主目的になります。

 

■ストライカー・ドラゴン

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『ノクトビジョン』を出す為のドラゴン族リンクです。

こちらは逆に他の役割はないので、さっさと使ってしまいましょう。

 

■リンクリボー

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『方界降世』での3体展開から名称が異なるモンスター3体となる為のモンスターの1体であり、また二重に『ディアボロス』蘇生のトリガーとなります。

ま、クリボーでは役不足だがね…(誤用・ガーディアン)。

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サクリファイス・アニマ

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Mr.ペガサスより借りたカード。

『ヴィジャム』の名称変換用のカードその2です。

リンク先の吸収効果を持ちますが、リンク先が消失するのであまり使いません。

 

11.さいごに

以上で、デッキ紹介を終わります。

もうこのデッキとも『L・G・D』が登場してからですから1年超の長い付き合いですね。

罠での攻撃反射と『L・G・D』『F・G・D』というコンセプトはそのままに、制限改訂や新カードの登場で細々と調整をし続けたデッキだけあって使用頻度も高いお気に入りです。

今年のコレクターズパックの新規はナンバー的にはBIG3の大岡筑前のターンですが、去年の担当だったBIG2大瀧修三のように手厚いサポートを期待したいですね。(元のコンセプトが貧弱なのもあるので…)

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BIG5は今回紹介させてもらった大下幸之助以外のメンバーもいいキャラしてますので、時間があるようなら乃亜編を視聴してみることをオススメします。(結構長いですが)

デュエルとしては、終盤に行われた遊戯&城之内VSBIG5(全員)のデュエルが非常に面白いのでそれだけでも観てくれると私は嬉しい。

 

「では最後に、私から君にこの言葉を贈ろう…『栄冠は最後の勝利者に与えられるものだ。その経過がどうであれ、最後に勝ったものが勝利者だ。』頑張りたまえ…ハッハッハ」by世界の諺おじさん

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